先日に引き続き読書レビューです。
現在4歳の娘。
と下心丸出しで読んでみました。
前回同様、「5歳からでも間に合う」という4歳の母には嬉しすぎるタイトルです。
少し前まで、
と思っていました。
パルキッズも習慣化出来てからは、「もっと早めに始めていたら」と感じることもありますし、石井式漢字教育を始めるにあたっても、「くもんで平仮名やる前の方がよかったかなぁ」と思ったり。
とにかく5歳からでも間に合うんですから、我が家の娘も間に合うということ。
ということで、まず著者の阿部菜穂子さんについて。
1958年和歌山県生まれ。東京学芸大学国語科卒業後、同大特殊教育特別専攻科を経て、民間の知的障害者居住施設に勤務。現在、公務員。学童クラブ、地区区民館などで子どもたちや親子サークルと関わる仕事をした後、また知的障害者の日中の通所施設に勤務中。22歳のときに学生結婚。3児の母。95年、長男の中学受験に失敗したことがきっかけで、当時5歳の「ほったらかしにされていた長女」に対して、中学受験を目指して「お利口さん教育」を始める
5歳からでも間に合う英才教育 著者略歴引用
”長男の中学受験に失敗したことがきっかけで、当時5歳の「ほったらかしにされていた長女」に対して、中学受験を目指して「お利口さん教育」を始める”
こんなきっかけを披露しちゃうなんて…赤裸々。
きっかけはそんな感じですが、子どもに対する情熱の注ぎ方はすごいので、ご長女に対応し始めた後のご長男へのアプローチとかもどうしたかなと気になりますね。
学童クラブなどで子どもと関わった経験も多い著者が、どんな風に自分の子供に接してきたのか興味津々。
では早速読書の感想を!
第1章ではなぜ勉強をするのか解説してくれています。
著者の「教育をしないことの方が罪だ」という意見は、かなりインパクトがありますが、説明を読むとなるほどと思えます。
一言に教育といっても、「勉強ができる」と意味だけでなく、どれだけの知識があるかがポイント。
知識や情報を持っているかどうかで、人に対する態度も変わりますよね。
例えば、私はつい数年前までこう思っていました。
と、私は整理整頓が好きな方です。
なので、会社で資料が山積みになってるのに、片付けないで狭そうに仕事をしていたり、探し物ばかりしていたりする人がいることが、「だらしない人」だと思っていました。
でも、その後いろいろな情報を得るにしたがって、人には向き不向きや得意不得意があること、それによって片付けの仕方も変わることがわかりました。
この情報を得たことで「片付かない、いや、むしろ片付けないという人もいるんだね」と受け入れられるようになりました。
探し物などしないように、個々にあった片付けをお手伝いできればとも思いましたが、これはまだ勉強不足で実現できていません。
とにかく、知識や情報があるかどうかで、許容範囲が大幅に変わりました。
著者の「なぜ教育をするのか」の理由に合わせてみると、まさにその通り!という感じ。
知識があることで、物事をいろんな角度で捉えられるようになるということが世界を広げる第一歩となると考えられています。
本当にそうだなぁと、過去の自分を振り返って反省しつつ、娘には視野の広い人になってもらうべく、早期教育に取り組もうと意識しました。
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早い人は小学校3年生、多くの子供は小学校4年生から塾に通い始めます。
でもその時点(塾通い前)で差があるそうです。
著者が初めて経験した中学受験はご長男の時ですが、それはそれは大変だったと書いてあります。
ご長男には自然で川や泥に触れさせることを意識し、わざわざ”教える”という行為はせずに自由にのびのび育てたとのこと。
具体的には花や木などの固有名詞を教えたりせず、小学校4年生になるまで「自由にのびのび」と育てたそうです。
それまでに培われた習慣は、”受験”というハードルが設定されたときにも特に変わらず。
試行錯誤され、偏差値はある程度上げることが出来たそうですが「思考方法は簡単に修正出来ず、親が手を貸すにも限界がある」と感じられたとか。
そう、結局本人が「知的好奇心」「知的探究心」を持っているかどうかなんですよね。
私も「やれば出来る」ってどういうこと?って感じでしたから。
私の父は好きな事に対してはかなり熱心に取り組んでいましたが、残念ながら仕事の関係で私の幼児期にあまり家にいませんでした。
母はワンオペ育児&どちらかというと家事完璧主義で、早期教育に取り組む余裕はなかったようです。
それでも休みとなれば父母でいろんなところに連れて行ってくれたりしたのですが、振り返るとまさに
”連れて行かれているだけ・のびのびと育てられた”
でした。
自主性のかけらもなかったものですから、「旅行は行き当たりばったり」が当然でしたね。
これが本当にもったいなかったと気づいたのは、夫と付き合い始めてから。
夫は計画性のある旅をする人で、旅行の前は旅先で何を見るかなどを下調べしました。
計画してからの旅を体験してみて、
と衝撃を受けました。
大げさと言われるかもしれませんが、本当に衝撃でした。
旅の充実度も違うし、見学したものも「これがあのガイドブックにも載ってたやつか!」とテンションあがります。
今までで一番「これがあの!」と思ったのは、
でした。
世界三大がっかり観光名所とされていますが、私はテンションあがりました笑
この経験などなどから、下調べの有効性を実感したのです。
以前から、自分の子供には計画性のある旅を伝えたいと思っていましたが、まだ先という感覚でいました。
でも4歳でも早い事はないのだと、この本を読んで思いましたので、今後は意識して娘を旅行計画に巻き込んでいこうと思います。
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この類の本を複数冊読んでいますが、初めて感動しました。
これほど熱心に読んだ本は久しぶりです。
なぜって、これほどまでに身近な雰囲気で、具体的にやることが書いてある本に初めて出会ったから!
廣津留さんの本も、ボーク重子さんの本もとても面白かったのですが、身近な感じがしませんでした。
参考になる考え方や取り組みは多くありましたが、「私にも出来そう」な感じが薄かったというか。
阿部菜穂子さんのこの本は、
くもんの教材の平仮名の文章の下に、漢字交じりの文章を書く
とか具体的なところ、自分と重なるところが多く「なるほど!」がいっぱいでした。
「とにかくやってみる」というのも、本当にそうだと思います。
今回のレビューでは到底書ききれないほど、内容の濃い本です。
是非ご一読いただきたい!
5歳からでも間に合う となっていますが、5歳からがギリギリじゃないか?!
5歳以下の方が絶対的に楽に取り組めそう。
3歳くらいからが一番効率よいかも。
図書館で借りたものだったので、どうしても手もとに置いておきたくて購入しました。
前述のとおり、具体例が多くてかなり参考になりますからね!
すでに中古でしか手に入らない状況ですが、2019年3月現在Amazonなら中古の扱いがありました。
定価が1,500円(税抜)のところ、送料と合わせて2000円近くになりましたが、背に腹は代えられません!!
※Amazonが販売元ではなく、登録業者さんが販売しているものです。