こぐま会のプリントの取り組み成果を報告したばかりですが、報告後気になることがありました。
それは、
という点。
以前も「三角が書けない」という事象に対して調べてみたところ、「子どもにとって斜め線は難しい」という解をゲットできました。
今回も自分の子どもだけの問題なのか、多くの子どもに当てはまるものなのかをまずは確認して、その後対策を考えます。
プリント学習を見ていると、たし算はサラッと答えるのに、引き算となると考え込んでいる様子が見られます。
以前、こぐま会ひとりでとっくんの成果を報告した時は、この画像のような引き算をしていました。
プリント一枚、すべて「8」からの引き算。
これが、色んな数からの引き算になると躓くのです。
そもそも子どもは引き算を苦手としているのか。
調べてみると、こぐま会のコラムにこんなことが書いてありました。
たし算とひき算を比べたらひき算の方が難しいのです。それは、ないものをイメージしなくてはならないためです。
引用:週刊こぐま通信「今何を学習すべきか」
数 基礎27 数の増減 数の変化を考える その2 数の減少
例が載っていましたので、引用させていただきます。
一番上のジュースの問題で考えてみましょう。ジュースが何本減ったかを考えるためには、はじめのジュースと後のジュースを比べればいいのです。
中略
しかし、なかなか子どもはそのようにはじめと終わりの2つのことを関連付けられないことが多いのです。前の7本をあまり見ないで後の4本を中心に考えると、この問題は難しくなります。この4本を見て何本飲んだかを考えるためには、飲んでなくなった3本をイメージしなければならないからです。そして、その3本は描いてありません。
引用:週刊こぐま通信「今何を学習すべきか」
数 基礎27 数の増減 数の変化を考える その2 数の減少
子どもがどう見えているか、が少しわかった気がして、
そして、なぜ引き算が苦手なのかが少し理解出来てとりあえず、一安心!
最初からイメージできる子は稀と考えてよいようです。よかったよかった。
まずはイメージできることが必要ですよね。
数字だけ書いてある問題だとイメージしにくいですから、モノが書いてある問題が良いと思います。
ちびむすドリルという学習プリントサイトによさそうなものがありました。
このプリントだと、全体の量とそこから引く数がいくつなのかガイドがついています。
残ったものだけ数えればよいですから、子どももイメージしやすいでしょう。
次のステップとしては、数字を見つつ小さくガイドが載っているもの。
数字が大きいのでガイドが目立ちませんが、前と同じ要領で行えるようになっています。
これで慣れれば引き算の最も典型的な形である「求残」に慣れることが出来ると思います。
ちびむすドリル→こぐま会の順番だと理解が進みそう
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今回紹介したプリントは「求残」という考え方の引き算についての練習でした。
そう、私、無知なんです(ドヤ)
なのでとにかく調べる、ということをしているのですが、皆さんご存じかもしれませんが、引き算に種類があります。
こちらについてもこぐま会の説明を引用します。
ひき算の3つの考え方は以下の通りです。
1. 求残・・・残りを求める引き算
(例) 公園で子どもが5人遊んでいます。3人帰りました。残っている子どもは何人ですか。
(式) 5-3=2 (答え) 2人2. 求補・・・補集合を求める引き算
(例) 公園で子どもが5人遊んでいます。そのうち3人は女の子です。男の子は何人ですか。
(式) 5-3=2 (答え) 2人3. 求差・・・差を求める引き算
(例) 公園で男の子が5人、女の子が3人遊んでいます。どちらが何人多いですか。
(式) 5-3=2 (答え) 男の子が2人多い引用:週刊こぐま通信「今何を学習すべきか」
数 基礎28 数の増減 数の変化を考える その3 引き算の考え方
計算式を書くとすべて同じになりますが、それぞれの問題の問い方が違く、理解するのを難しくさせています。
引き算の基礎である「求残」に慣れていても、問われ方の違う問題が出てきたときに出来るとは限りません。
「何を問われているのか」という文章を読み解く力も必要かと思います。
なかなか引き算が出来ないという場合は、どの考え方の引き算なのかを見極めて対策を考えることが克服の近道になりそうです。
プラス読解力ですね!
引き算について、子どもにとってなぜ難しいのかが理解できた気がします。
今回重要なポイントは、これにつきますね。
小学校に入って、子どもたちはひき算を学校で習います。
ひき算はたし算に比べて難しいのです。
それは、たし算ではいくつかのものを一緒にする、または付け加えるという考え方しかないのに対して、ひき算ではこのようにいろいろな考え方があるからです。
引用:週刊こぐま通信「今何を学習すべきか」
数 基礎28 数の増減 数の変化を考える その3 引き算の考え方
我が子が躓いているのは基本中の基本で「ない物を認識する」という箇所ですが、考え方も3種類もあるなど、子どもにとっては多くのハードルがある内容ですね。
基礎の段階で、機械的に解を出すことより頭を使ってイメージを定着させた方が、文章題が出てきたときに躓きにくいかもしれません。
とにかく引き算のイメージが出来るようになるよう、サポートしていこうと思います。