私は子供のころ、お金について困るような環境ではありませんでした。
子どもの貧困が話題になるようになった今ですが、当時もそういった子どもはいたはず。
そう考えると不自由なく生活させてくれた親に、ただただ感謝しかありません。
不自由しませんでしたが、親からお金についての教育を受けることもありませんでした。
お金について親から言われた、もしくは親がこう考えているだろうと感じ取ったのは、
- 無駄遣いをしないこと
- 貯金をすること
- お金は苦労して稼ぐもの(楽しいなんてない)
- 借金は悪(くらいの勢いはあった)
- おいしい投資話なんてありえない
などでしょうか。
とにかくお金は労働の対価として、汗水たらして稼ぐものという印象です。
でも、40歳を過ぎて思うのです。
真面目に働くだけじゃ、この先ダメなんじゃないかしら
楽して、というと語弊があると思います。
人気のあるユーチューバーだって、バカ騒ぎしているだけと思いがちですが、やっぱりコンテンツを考えて作っているわけで、何にも考えていないわけではないですよね。
皆さんそれぞれ知恵を使って、ただ雇われるだけじゃない働き方をし、それなりのお金を稼いでいたりします。
中には高学歴の方々もいらっしゃいますし、そうでない方もいます。
地方私立大を卒業した私は、学歴は高い方が選択肢の幅は圧倒的に広いと思っていますし、これは今後もある程度続くと思います。
でも、お金持ちは揃って高学歴という状況ではなくなってきている時代。
これからの未来にどう備えればいいか、のヒントをくれそうな本を読んでみます!
お金の教育がすべて。 ミアン・サミ 著
「お金の教育がすべて。」というタイトルだけ読むと、かなり極端だなという印象があります。
サブタイトルは「7歳から投資マインドが身につく本」です。
貯金以外の資産を運用していないという人が多い日本人。
安心、手堅いのが好きな国民性なのか、
親も安泰!
という考えがいまだに根強いと感じます。
私自身、子供はグローバルに活躍してほしい!と思いつつ、国内高学歴志向なところは片隅にある状態で。
なんか保険的な感じですよね、「あったら安心なお守り」みたいな。
でも著者は冒頭ですでにこの考えを否定!
そもそもお金の形が現物から電子化などと変化しているところに、安定収入が得られるのは学歴次第という考えを持ち出すのはナンセンスなのか。
いや、でもですよ、この本書いた人、名前だけだと日本人じゃないよね。
日本人がどういうものか本当に知ってて意見をしているのかな?
一体ミアン・サミさんはどんな人?というところから、始めます。
著者のミアン・サミさんって誰?
Youtubeに動画をアップされていたので、こちらをご覧ください!
ずいぶんかっこいいビデオ!
どんな風貌、声、雰囲気かはわかりましたが、詳細不明!
お金の教育に対する熱量は半端なく伝わってきます。
「皆さん準備はいいですか!!!」
って、熱い!
プロフィールはご本人のツイッターアカウントから拝借しました。
1980年、東京・品川で生まれる。両親はパキスタン人。 国内のインターナショナルスクールで学んだ後、米国のデューク大学に入学。医療工学、電子工学を専攻、経済学を副専攻。 お金の科学者として活動中。 ヘデラ・ハッシュグラフ日韓代表。 著書に『毎月5000円で自動的にお金が増える方法』、『お金の教育がすべて。』がある。
twitter @samimian80
あと、SamiTVというウェブページをお持ちです。
そこのプロフィール欄には、投資に関してのプロフィールがありました。
17歳から投資を始め、
21歳から金融業界に入り、
25歳で6000億の資金を運用し、
28歳で太陽光事業を起業をし、
30歳で破産寸前になり、
32歳で不動産事業を始め、
35歳で飲食事業をスタートし、
37歳で今までの金融の知識(ファイナンシャルリテラシー)の向上活動を始める。
ということで、80年生まれですから、すでに20年以上投資経験をお持ちです。
とりあえず、このプロフィールを見て私が疑問に思っていた
という点は、払拭されました。
日本生まれ日本育ちというのもポイントですが、お金の失敗を経験しているところや自分の子育てに基づいているところなどからも、日本が、というか日本人の性質をかなり理解されています。
ビデオの中でも「お金のことを教えてくれない」とおっしゃっています。
世界の中でこれほどお金の話をしない国は珍しいと思われて、危機感すら感じて金融知識をシェアする活動を始められたそうです!
消費活動なくして私たちの生活は成り立ちませんから、お金について知っていて当たり前なんですよね。
そりゃ危機感も感じるわ…キャッチーな本のタイトルですが、タイトルの意味が分かりました!
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なぜお金の教育が必要なのか?
この本では、なぜお金の教育が必要なのかを解説してくれています。
- お金とは何なのか
- お金の知識を持つとはどういうことか
- 所得格差(経済格差)の仕組み
- 働き方の変化
など、本当にベーシックなところです。
著者のミアン・サミさんがおっしゃるように、こういったことを教えてもらう機会ってないんですよね。
お金について学ぶということは、お金を稼ぐ第一歩となるとのこと。
どういった稼ぎ方あるのか、その中で将来自分はどうやって働いていくのかを考える上でも重要。
仕事そのものの存続さえもAIに脅かされている現代は、従来の働き方が10年後の未来にあるのかも不明です。
だったらお金とは何か、どうすれば稼げるのかなどを実感として習得しておくことが最重要でしょうという話です。
これだけiDecoやNISAなど、金融商品が身近になった世の中ですが、日本では自分から行動しない限り誰かが教えてくれる機会が少ないです。
バブルで儲かった、株で儲けたなんて話は「まじ怪しい。」と敬遠されたりします。
とにかく、投資に対するイメージは横に置いておいて、お金とは何かを学ぼうということ。
これがお金を稼ぐうえで最重要項目。
お金が一体なんなのかがわからなければ、金融商品を理解することは出来ないと。
何も知らずに何か怪しいと思っているのは「真夏の怪談話」と同じレベルでしょうか?
きっとお化けや心霊現象だって科学的根拠や原因がわかれば怖くないのです。
私のお化け嫌いは度を越しておりまして、私の中ではかなり的確な言い換えとなっております。
ご了承ください…
こういった知識は子供じゃなくて、親のほうが必要ですよね。
働いてるのに、お金についてなんにも知らないということが分かりました…
投資マインドを育てる
日本ではお金についての話をするのは、タブー。
あんまりすると、なんか胡散臭いイメージ。がめついイメージ。
でも最近では、お得に買い物をしたりポイントを集めたりするポイ活やマイルを貯めるなどの情報はかなり多くあふれています。
それでも実際周りでそういった話をする人を見かけないですし、「簡単にポイント貯まるとか怪しい!なんかあるでしょ」となったりします。
私もポイントやマイルを貯めるのが大好きですが、公言はしていません。
ポイントでさえ怪しいのに、お金の話なんか出来っこないですね。
ただ、貨幣価値が変化する世の中です。
いまだってイランなんか、自国通貨ではなくアメリカドルが求められていますから。
日本円はかなり強い通貨と思われていますが、いつどうなるかわかりません。
日本円を長期間持ち続けることより、それを使って何かをしていた方がいいのかもしれない。
とも思える世界情勢。
親もいろいろあの手この手で対策を打っておかないといけないかもしれませんね。
でもちょっとわからないことだらけ。
でも、親が子供に正しいマインドを持つように誘導しておけば、お金に対して貪欲(いい意味で)に育てられると思います。
簡単に儲けるのは悪だという呪縛が子供に伝染しないように出来たら、それだけで大きなメリットです。
子どもの年齢別に、具体的な例でマインドセットの仕方が書かれているのでとっても参考になります。
まとめ
ぜひとも娘には投資マインドを持ってほしい!
と、この本を読んで思いましたが、私自身お金について何も知らないんだなと実感しました。
これから自分も知識を増やし、娘に教えられるようになれるように準備したいと思います。
「バイトをする代わりに、お金の勉強をしてみたら」と提案された親御さんの話も、高校生くらいになったら真似してみたいです。
私の周りでは、
という声を聴いたりします。
子どもには自由に生きてほしいと思いつつ、そのために親の経済的自由がなくなる。
そういう姿を見ながら学校に通う子どもたちはどう思うか。
そもそもそういう姿は見せないようにするもんですが、たぶん気づかれると思う。
我が家はまだ中学受験などは決まっていません。
ただ、「お金がかかる」という情報はどんどん入ってきます。
そこで今からでも自分で出来ること、貯金だけではないお金に関するマインドや情報を集めて、将来自分も子どもも困らないような勉強と教育を心掛けたいと思います!!!
その後、ホリエモンこと堀江貴文さんの著書を読みました。
記事中で「日本人は貯金体質」という点を疑問に思っていましたが、この本に答えがありました。
詳しくはレビューで。
3歳11カ月からログを取り始め、これまで記事にした月の一覧です。
我が家が取り組み中のおうち英語についてはこちらからどうぞ!
おススメ定期購読はこどものとも。
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